これからバイクの免許を取得しようとしている人で、オートバイのレーサーに乗ろうと思っている人って少ないと思います。
しかし、競技用に特化した車体のストイックさは、せっかくバイクに乗るなら一度くらいは味わっても良いかと思います。
オートバイのレーサーって何?
レーサーとは、基本的にサーキットのような閉じた周回コースで順位を競って走るように作られた競技専用オートバイです。基本的にライト、ウィンカー等の保安部品はなく、走るのに必要な部品だけで構成されています。
レーサーにもいろんな種類があり、ロードレーサーやモトクロッサー、トライアルバイク、エンデューロバイク等が代表的な物になります。
免許は必要ないが、公道では乗れない
レーサーに乗るのには免許は必要ありません。小さな子どもでも乗れます。ただし、公道は走れません。走ると道路交通法違反ですし、人身事故を起こしたら保険も何もないので、悲惨な人生が待ってます。
免許は必要ないとは言っても、サーキットを走る為のライセンスは必要な場合があり、ロードレーサーですと、走行会と呼ばれるコース貸し切り走行以外での走行となると、必須だったりします。
モトクロスコースはそこまで厳しくないのですが、近年は事故に備えての保険加入の義務付け等、コース独自のルールがあるので注意が必要です。
ロードレーサー
ロードサーキットを速く走る為に作られたバイクです。
最近では純粋なレーサーは少なく、小排気量ではホンダNSF250Rが純レーサーですが、ST600クラスなどは市販車をレーサーに改造したバイクが多く走っています。
モトクロッサー
土、砂、ウッドチップが敷き詰めらた、モトクロスコースを速く走る為に作られバイクです。
小排気量では85ccから、大排気量では450ccまでとラインナップが豊富です。
ロードレースほどはスピードを出さないのですが、大きなジャンプを飛んだり、荒れた路面を速く走るための車体になっています。
トライアルバイク
ごろごろと人間ほどの大きさの岩や、崖崩れした様な普通のオートバイでは走れそうにもない場所を足を付かずにスタートからゴールまで進む競技に使われるバイクです。
ロードレーサーやモトクロッサーに比べてもかなり特殊で、車体は70kg前後と超軽量で小さく、座る為のシートがありません。
モトクロスと勘違いする人が多いのですが、トライアルとモトクロスは全然違う競技です。
エンデューロバイク
モトクロッサーに似た車体なのですが、モトクロスより長い周回路を長時間走って競います。
耐久のエンデュランスから来ている言葉で、コースもモトクロスのような大きなジャンプなどは無く、その代りにシングルトラックと呼ばれる、細い山道をはしったり、大きく急な斜面を上り下りしたりと変化に富んでいます。
エンデューロバイクは一部公道を使う競技もある為、ナンバー取得できる車体も販売されています。
その他
モトクロッサーにロードタイヤを履かせた、スーパーモト、モタードと呼ばれるレーサーもあります。
コースはクローズドサーキットのロードコースを使い、一部ダートや小さなジャンプがあったりします。
日本ではマイナー競技ですが、ダートトラッカーと呼ばれるレーサーもあり、学校の校庭のように整地された楕円形のダートコースをグルグル走る為のレーサーです。
フロントブレーキは無く、後ろタイヤを滑らせて減速してコーナリングしていく、独特な競技です。アメリカで人気があります。
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