まるでサーキットから抜け出して来たかのような外観に、これまたサーキットで競技できそうなくらい高性能なのがスーパースポーツバイクです。
初めての1台にはちょっと過激な感じもしますが、乗れば自分が上手くなったような気にさせてくれるバイクだったりもします。
スーパースポーツバイクの特徴
ロードバイクのスーパースポーツバイクは、基本的にバイク全体が外装(フルカウル)で覆われていて、前傾姿勢の強いライディングポジションに両手両足で抱え込めそうな形のタンク、後ろに下がって高い位置のステップなどの特徴があります。
割り切りが半端ない
スーパースポーツバイクは市販車として出来る限りの加速性能とブレーキ性能、旋回性能を追求しているので、そこにはライダーへの優しさはありません。
もちろん、レーサーではないのである程度は乗りやすいポジションになっていますが、それでもキツイ前傾姿勢のおかげで、ロングツーリング等では疲れやすいし肩こりしやすいですね。
2人乗りも出来るようになっていますが、後席はおまけ程度に取り付けられたとしか思えないくらいの作りですし、荷物もそれほど積めません。
上手くなったと錯覚出来る
1000cc程度の排気量を持つスーパースポーツバイクの性能を最大限に発揮できる道は、おそらく公道にはありません。
日本では最高速度規制もありますし、峠道も狭くてタイトターンが多いのが日本のワインディングロードの特徴だったりします。
それでも、峠道のようなツィスティロードを走れば高性能の一端を垣間見させてくれるのがこのバイク特徴です。
吹け上りが鋭い高性能なエンジンと、路面の情報をダイレクトにライダーに伝える足回り、どんな速度からでも強烈な効きを発揮するブレーキ…高性能を存分に味わえます。
そしてライダーは、コーナーの出口を見つめて適切なアクセル操作をしてあげるだけで、狙ったラインをトレースできます。
…ライダーの性能内でコントロール出来てれば、これほど楽しく走れるバイクはありません。ただし、それを自分のテクニックだと錯覚して攻めると、転倒や他人と絡んだ事故になりかねないので自制の心が必要ですね。
思いっきり走らせたい時はぜひサーキットで全開加速、フルブレーキングを楽しみましょう。対向車もいないし、オーバーランしても崖下真っ逆さまなんてこともありませんよ。
まとめ
90年代中ごろまではツーストローク250cc(以下2st250cc)やフォーストローク400ccのスポーツバイク(当時はレーサーレプリカと呼ばれていた)が公道を賑わせていましたが、排気ガス規制で2stが全滅し、そこに合わせて免許制度の変更、若者人口減少にバイク離れ?があった結果400cc以下でかつての2stレプリカや4st400ccレプリカバイクを彷彿とさせるようなバイクは無くなってしまいました。
現在の主流は600cc以上の排気量を持つ4st4気筒エンジンを積むバイクがスーパースポーツバイクとしては主流で、大半は逆輸入車として販売されています。
価格は100万円半ばから200万円オーバーまでと、若者がおいそれと買える値段のバイクでは無いですが、維持費は真ん中ばっかり減っちゃう高性能ラジアルタイヤが高いくらいで、後は定期的なオイル交換をしてあげていれば、それほどお金はかかりません。
ただ、これ1台でマルチにこなして遊べるジャンルのバイクではないので、乗り手にある程度の覚悟を求めるバイクかもしれませんね。
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