『ダギダン、ダギダン、ダギダン』と独特なアイドリングと、アクセルを開けると『ズガズガズガッ』とこれまた独特なエンジン音を響かせながら加速するフィーリング。
これこそがまさにアメリカンバイクに乗る理由だと思います。
アメリカンバイクの特徴
最初に書いた感じがアメリカンバイクの特徴なんですが、もう少し詳しく説明しますよ。
真っすぐ走っていても楽しいバイク
アメリカンバイクの特徴には真っすぐ走っていても楽しいバイクってのがあります。
これから免許を取ろうとしている人には「なんのこっちゃ?」って感じがするかもしれませんが、本当にそうなんです。
通常のロードバイクは真っすぐな道を走っているとスグに飽きてきちゃうんです。バイクに乗らない人や、バイクで遠くに出かけない人はよく勘違いするんですが、真っすぐな道ほどつまらないんです。
風景も単調だし、やる事も無いので眠くなっちゃいます。
でも、アメリカンバイクはこんなつまらない真っすぐな道でも楽しく走れます。
それは、先程のエンジンフィーリングに由来するものなんです。
狭角Vツインエンジンが鼓動を演出
2つのピストンで動くエンジンは鼓動感が独特なんです。
2気筒のエンジンにはアメリカンバイクに使われる狭角V型2気筒、スポーツバイクに多いL型2気筒、BMW等の水平2気筒、モトグッチなどの縦置きV型2気筒、パラレル2気筒など様々な種類がありますが、どれも独特な鼓動感を持ったエンジンばかりです。
そのなかでも、ハーレー等のV型の挟み角が狭いエンジンを狭角Vツインエンジンと呼んでいます。これは1本のクランクピンに2つの長いコンロッド連結され、さらに不等間隔燃焼による不安定な感じがする鼓動感が、なぜか非常に人間の感性を揺さぶる何かを持っていて、一度ハマるとなかなか抜け出せなく魅力を持っています。
まさしく、この不安定な感じの鼓動感が真っすが単調な道を走っていても楽しい理由だったりします。
それとアメリカンバイクは馬力では無く、トルクで走らせるバイクなので、直列4気筒エンジンなどの、高回転型の馬力主体エンジンとは乗り味がそもそも違うってのもあります。
で、このトルクで走るバイクってとっても楽しくて、ギアの選択をルーズにしていて、高いギア比のまま上り坂や追い越しをかけるのにアクセルを開けると『ズガズガズガ』っと車体を震わせながら加速していきます。
この『ズガズガズガ』が、機械を操っている感じがして、振動と共に心地良かったりするんですね…。
なんにせよ、アクセルを開け閉めしているだけで楽しいバイクなんてアメリカンくらいのものです。
ライフスタイルもアメリカン?
アメリカンバイクに乗るライダー達は、ファッションにも気を遣う方が多いのも特徴です。
バイクって、乗るバイクの種類やジャンルによって着る服装やライフスタイルが違うものなんですが、アメリカンバイクだとそれが顕著に出るようです。
基本的にレザー素材を使った服装を好む方が多いです。
身に付けるアクセサリーもシルバー系のアクセサリーを好んでつけたりしていて、ちょっとステレオタイプな感じもしますが、バイクを通じてファッションも楽しむスタイルです。
女性にも人気がある
アメリカンバイクは重心も低く、シート高も低いので、女性が選ぶ最初のバイクとしても人気があります。
足つき性はやはり一番良いですからね。ただ、低重心とはいえ車体はかなり重く、倒れそうになると女性では踏ん張って頑張るは無理だと思います。
かつては日本2輪車メーカー4社も、250cc、400ccアメリカンバイクを発売していたのですが、大型2輪免許が教習所で取得できる現在では、悲しいかなヤマハドラッグスター400を残して全滅状態です。
昔はマグナ250とか、スティード400、ドラッグスター400なんかをカスタムして…なんてのが流行っていた時代もあったものです。
旅バイクとしても秀逸
サイドバッグ(サドルバック)を車体に取り付け、タンデムシートにダッフルバックでも括り付ければそれだけで長距離ツーリングに出発できるくらいの荷物が積めます。
慣れてるライダーだと、プラスチックの収納ケースをタンデムシートに固定したりしては知ってるのをよく見かけますね。
荷物を沢山積んでもそれほど重心が高くならずに、乗り心地を犠牲にしないでツーリングを楽しめるのも特徴です。
まとめ
最近では大型2免許を取ったらスグにハーレーを買って乗り出すライダーが多いと聞きますが、良い事だと思います。
やっぱり自分がカッコイイ、乗りたいって思うバイクを買って楽しむのがこの趣味の王道ですからね。
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