今の若い子たちは知らないかもしれませんが、80年~90年代のバイクブームが去ってから一番売れなくなったバイクが排気量50cc未満のバイクです。
俗に原付バイク、スクーターなんて呼ばれるオートバイになります。
でも、この原付バイクって、これからお伝えするいくつかの注意点に気を付けていれば、非常に便利で快適な乗り物だったりします。
ここでは原付スクーター乗車時の注意点をお伝えします。
原付バイクを乗る時の注意点
管理人はかれこれ20年以上もの間、原付バイクを使っています。
自動車免許を取得した時に原付スクーターを購入して、それ以来一度も手放したことがありません。
原付1種バイクは自動車免許で乗れますが、自動車免許だけで原付バイクを運転するとちょっと危険な事が多いので、以下の事に注意して運転すればかなり安全に乗れると思います。
1.ちゃんとしたヘルメットを被ろう
原付バイクってどうしも自転車以上バイク未満な感じになって、安全装備もおざなりになってしまいがちなんです。
中でも面倒に感じるのがヘルメット。
原付バイクだから帽子みたいなヘルメットでいいや、髪型が崩れるから首に引っかけて乗っちゃうなんてやると、事故った時に死にますよ…
管理人は15年程前に原付バイクで走行中に乗用車と激突した事があります。激突後は空中に放り出され、お空が見えたな~なんて感じていたら『パカーン』と後頭部から地面に着地しました。今でも頭着地した時の音はハッキリと覚えてます(怖っ)。
しかし、この時は国産メーカーのフルフェイスヘルメットを被っていたおかげで頭蓋骨を割ることなく済みました(笑)。もちろん、ヘルメットはダメになりましたが後遺症も無く済んだのは、本当にちゃんとしたヘルメットを被っていたおかげだと感じてます。半キャップだったら死んでいたか、後遺症が残っていたかもしれません。
2.スピードは出さない
残念ながら原付1種バイクの最高速度は30㎞/hと法律で決められています。
しかし、実際は50~60㎞/h程度はスピードが出るのが普通なので、どうしても制限速度よりも出してしまいがちです。
ここに落とし穴があります。
どうしても慣れてくると、原付バイクは自転車プラスαくらいの意識で乗ってしまうんですが、スピードはママチャリなんかの何倍ものスピードなんです。
しかしながら、原付バイクのブレーキ性能はお世辞にも高性能とは言えないし、ABSブレーキが付いていない機種がほとんどです。
最高速度からブレーキをかけてみると分かるのですが、思ったよりも止まらないし、あんまり強くかけすぎるとブレーキがロックしてスリップしたり、フロントタイヤが取られて転倒の危険もあります。
3.幹線道路はなるべく走らない
原付バイクの最高速度は30km/hまでなのと、車線の左端を走るキープレフトが基本なので、流れの速い大型の幹線道路はなるべく走らないようにするのが安全です。
流れに乗ろうと頑張って走ると、速度違反になりますし、頑張っても60km/h程度しか出ないので、流れに乗りきれない事がほとんどです。
一車線の幹線道路や流れの速い幹線道路では、後ろにピッタリくっついて煽ってくる車もいますし、大型ダンプや長距離トラックに追い越し掛けられる時は命の危険も感じます。
道路左側の路側帯が大きく取ってある車道は比較的安心して走れますが、細かな石ころや投げ捨ての空き缶、ペットボトルが落ちているので注意が必要です。
それと、原付バイクはバイパス道路などの最高速度が60km/h以上の自動車専用道路には入れないので気を付けて下さい。
4.常に左右と後ろの安全確認が必要
原付バイクはクルマを運転している人にすると結構お邪魔な存在です。
中には平気で幅寄せしたり、すれすれを追い抜いていく車もあります。自動車の運転手のモラルに期待していては命がいくらあっても足りませんので、自分の身は自分で守るセルフディフェンス運転が求められます。
原付バイクは基本的にキープレフト走行なので、左側よりも右手側に注意を払う方が安全です。
やり方は簡単です。
- キープレフトで真っすぐな道を走る時は、常に右側のバックミラーを気にして車が接近してきていないか注意を払う
- 右折する時は必ず右後ろを確認して、車が来ていないか確認
- 危ない時は2段階右折を使う
もちろん、左側から飛び出してくる車にも注意していないといけません。
ここでスピードを出し過ぎていると、交差点や住宅地の見通しの悪いブラインドから飛び出てくる車や人に気付いた時にブレーキが間に合わない可能性が高いです。なので、速度を出し過ぎない自制心が必要です。
それと常にブレーキに1本でも2本でも指をかけておくのをオススメします。これは、危ない時にコンマ数秒でも早くブレーキをかけられるようにする為です。
5.自分を周りにアピール
これは暴走族の様に大きな音を出したり、蛇行運転をすることではなく、明るめのヘルメットや明るめの洋服を着て、自動車ドライバーや周囲に『ここに原付がいますよ!!!』ってアピールする事です。
原付バイクは自転車に比べるとヘッドライトも明るいし、テールランプも点くのでドライバーからの視認性は悪くないのですが、真っ黒なレインウェアに黒いヘルメットなどで雨天の夜間走行していると、本当にドライバーから気づかれ難くなります。
雨が降る夜などは本当に気が付きにくいので、反射素材の多く付いたレインウェアなどを気てセルフディフェンスを心がけて下さい。
6.原付バイクは近所の移動として使う
管理人は原付バイクで何百キロとツーリングした事もありましたが、基本的には自宅の近所やある程度交通状況を把握できている場所での移動手段として使うことが一番安全だと思います。
慣れない場所や大都市部では2段階右折や原付進入禁止など、かなり戸惑うことが多くあります。
昔、渋谷から皇居あたりを原付でツーリングした事がありましたが、車線は多くて白バイ沢山で、挙句の果てに渋谷警察署付近の交差点で捕まりました…。ほんと、ほとほとくたびれた思い出があります(笑)
個人的には原付バイクは半径3km位までの移動手段としての乗り物だと感じています。時速30km/hでも自転車よりは速く走れるので、無理に急がず安全に気を付けましょう。
まとめ
先ほども書きましたが、昔は原付スクーターで離島ツーリングに行ったり、キャンプツーリングに行ったりしていましたが、怖い思いも沢山してきました。
地方や車のまったく来ない田舎道は安全で快適なんですが、やはり一番怖いのが交通量の多い幹線道路です。
夜間の幹線道路走行は追い越されまくりで寿命が縮まる思いでした。中でも大型トレーラーなどはタイヤがスクーターに乗る自分の大きさくらいあり、それが猛スピードで右側から追い抜いていくわけですから、恐怖以外の何物でもなかったです…
原付バイクは、自転車や自動車に比べて便利さと燃料代や保険の安さから最強の乗り物だと思いますが、スピードの出し過ぎに気を付けて安全確認を怠らずに乗れば自転車よりも安全な乗り物になります。
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